1世紀近い歴史を持つ遊園地「としまえん」(東京都練馬区)が近く、閉園する見通しになったそうです。地元の人にも愛され、長い年月に渡って利用されてきた遊園地「としまえん」は今後どうなるのでしょうか?注目して見ました。
としまえんの歴史
1926年に開園
としまえんは1926年に開園し、西武グループが運営するプールや温浴施設を備える遊園地です。
ピーク時に390万人の来場者が訪れていましたが、18年は最盛期の1/3弱の112万人にまで減少しています。
主な施設は、
アトラクション・プール・温泉・としまえんのもり昆虫館・ASOBRAVO!(アソブラボー!)などですが、当時世界初や日本初のアトラクションとしても話題にもなったものがあります。
その1つが流れるプ―ルでした。1965年(昭和40年)に世界初の流れるプール設置しています。いまでこそ珍しいものではありませんが、1965年当時(今から55年前)ではプールが流れるなんて画期的なものだったのではないでしょうか?
それから、曲線型の大型ウォータースライダーですね。ウォータースライダー自体は、1963年に船橋ヘルスセンターに設置されたものが日本初でしたが、曲線型はとしまえんが日本初でした。
第二次世界大戦前の昭和時代はは競泳用プールがあって、そこで慶應義塾大学水泳部がとしまえん(当時は豊島園)で夏季合宿を行っていたこともあるそうです。
シンボルはメリーゴーラウンドの「カルーセルエルドラド」
”としまえん”のシンボルといえば、木製のメリーゴーランド「カルーセルエルドランド」ですが、71年にとしまえんで回り始めました。(50年近く)日本で最も歴史の古いメリーゴーランドです。現存する遊戯機械としては日本最古です。
そのメリーゴーランドは
としまえんの回転木馬、カルーセルエルドラドは、機械仕掛けの芸術的乗り物として100年以上の歴史を持つ世界的に貴重な文化遺産として2010年8月7日に『機械遺産』に認定されました。
引用:としまえんHPより
機械遺産とはなんでしょうか?(世界遺産みたいなもの?)
いえいえ、世界遺産のように世界的に有名な権威のあるものではないんです。
『機械遺産』(Mechanical Engineering Heritage)とは、歴史に残る機械技術関連遺産を大切に保存し、文化的遺産として次世代に伝えることを目的に、日本国内の機械技術面で歴史的意義のあるものに対して、日本機械学会が認定したものを言います。
都市伝説…ほんとに出るお化け屋敷
「お化け屋敷に本物の幽霊が出る」などの噂があり。これもとに、2019年には北原里英(28)主演でホラー映画が製作されました。
東京都の心霊スポットとしても、としまえんのお化け屋敷が本物の幽霊が出ると噂されています。
テレビ番組のなかでも度々
テレビ番組でも度々としまえんがロケ地として使われてきました。
ドラマではフジテレビの「ラブジェネレーション」(97年)、TBSの「オレンジデイズ」(04年)など
最近ではバラエティー番組「水曜日のダウンタウン」(TBS系)の企画で、安田大サーカス・クロちゃんが園内に「収監」され、見物客が殺到した騒動(2018年12月)もありました。
跡地はハリーポッター?
閉演した後はどうなるのでしょうか?
大部分は東京都が整備する「防災公園」となるそうです。
敷地の一部が23年春にもワーナー・ブラザースによる「ハリー・ポッター」のテーマパークに生まれ変わるという。映画撮影に使われたセットを再現したテーマパークだそうです。
まだ交渉段階ですが、今春にも正式決定する可能性があるそうです。
どんなテーマパークになるの?
ロンドンにあるのテーマパークは
「ハリー・ポッターの世界に入り込んだかのような感覚が味わえる」
と、ファンにはたまらないハリーポッターの世界が味わえるテーマパークになっているそうです。
食堂のホール、ハグリッドの家、魔法省、使った小道具まで、びっちり展示してあるんだとか。
1世紀近く人々にレジャー施設として愛されてきた、東京都のシンボル的存在のとしまえんが閉演してしまうことは、寂しいですが、跡地が防災公園として生まれ変わり、防災面で役立てばと思います。
個人的にはハリーポッターのテーマパークには期待していないので、日本由来のテーマパークが出来ればいいのになと思ってしまいます。