先日、ショッキングな事故のニュースが入ってきました。
バドミントンの世界ランキング1位の桃田賢斗選手(25)が遠征先のマレーシアで交通事故に巻き込まれたというニュースです。
今夏に東京五輪を控えた中の大事故のニュースに驚かれた方も多かったでしょう。私もその一人でしたが、何がどうなっているのかさっぱり分かりませんでした。
そこで、どのような経緯で事故に巻き込まれたのか整理しつつ、桃田選手と言えばカジノ事件ですが、あの事件以降の4年間についてまとめてみました。
桃田選手が交通事故に巻き込まれる
テレビのニュースなどでご存知の方も多いと思いますが、事故のニュースの簡単な説明です。
前日の12日にクアラルンプールで開催されたマレーシア・マスターズに遠征し、帰国の途に就く途中の事故でした。
事故は、クアラルンプールと近郊の都市プトラジャヤを結ぶ高速道路で起きたそうです。
桃田選手が乗っていた車が、前方を走っていたトラックに衝突したと見られています。
この事故で、桃田選手は鼻の骨が折れ、唇を切るケガなど、軽傷を負ったそうです。
桃田選手は、一時クアラルンプールの病院に入院していましたが、15日日本へ帰国。桃田選手を治療をした医師によると、
「1カ月ほどで練習に戻れ、今後の競技に影響はないだろう」との診断だそうです。競技に影響がなく良かったです。
また、事故のケガなどもたいしたことないみたいで何よりです。
桃田選手と言えば4年前の闇カジノ事件
私は全然バドミントンに詳しくないので、桃田選手と言えば数年前に問題(闇カジノ事件)を起こした人という認識しかありませんでした。
当時はあまりの事件の大きさに選手生命も危ぶまれるような報道でしたが、今回のニュースで世界ランキング1位と知り、活躍されていることに注目しました。
あれから、どのような道筋をたどって、世界ランキング1位という結果を残すまでになったのでしょうか?
2016年の事件から今まで
2016年4月、同僚との違法賭博問題が発覚し無期限の試合出場停止処分を受けました。
その結果リオデジャネイロ五輪の出場もなくなってしまいました。
桃田選手は当時まだ21歳、将来を期待されていた選手の一人でした。
特にリオデジャネイロオリンピックを夏に控え金メダル候補ともいわれていただけに、周囲の期待を裏切る行為でした。
その闇カジノ賭博事件で、記者会見を開きましたが、世間からはまだ隠していることがあるんではないかと、疑いの目で見られていました。
会見で洗いざらい真実を語っていたかの真偽は分かりませんが、選手生命が危ぶまれるほどでした。
処分期間中、社会貢献活動などに取り組んだ結果、日本バドミントン協会から17年5月に処分を解除されました。
そして、数々の試合に出場しトップ選手としての地位を徐々に取り戻していきます。
2018年には世界選手権で初優勝するまでに。
2018年9月27日に発表された世界ランキングでは、世界ランキング1位に輝きました!日本男子では史上初となります。
19年の世界選手権でも優勝し、日本勢として初の2連覇を獲得しています。
そして今年オリンピックイヤーとなる2020年、最初の国大会でマレーシア・マスターズを制覇します。確実に事件以前の実績を取り戻してきた4年間でした。
その直後の出来事でした。
今後、事故の後遺症がないかが心配されますが、桃田選手を診察したマレーシアの医師によると、顔面3カ所の裂傷と全身打撲を負ったが、
「1カ月ほどで練習に戻れ、今後の競技に影響はないだろう」との見解を示しているそうです。
また帰国後は日本でも精密検査を受ける予定だそうです。その後、3月中旬の全英オープン(バーミンガム)での実戦復帰を目指していくという予定だそうです。
桃田選手、4年前にオリンピックを直前にして自己の問題が発覚し、出場できなくなるという苦い経験があります。
その後、着実に事件前の名声を取り戻し、世界ランキング1位になるまでに復活してきました。
そして今回の事故。今回もオリンピックイヤーの年で、前回のように直前で出場できなくなるか頭をよぎったことでしょう。
この4年間、数々の大会で実績を残し、不祥事から立ち上がってきました。どうぞ、出場が叶いますよう健闘をお祈りします。