バドミントンの桃田賢斗選手が骨折で全治3か月というニュースが入ってきました。
つい先日、練習復帰へというニュースを目にしたばかりでした。
全治3か月というと、オリンピックにギリギリ間に合うか?といった感じですが、オリンピックは大丈夫なのでしょうか?
情報を集めてみました。
桃田賢斗、骨折が判明しオリンピックが危ぶまれる⁉
右目付近の骨折、全治3か月
桃田選手、4日の練習中にシャトルが2重に見えると不調を訴えたそうです。
5日に合宿を離れ、7日の日に精密検査を受けたところ、「右眼窩(がんか)底骨折」と診断されたという」話です。
8日には手術を受け現在は入院中とのこと。
日本代表の朴柱奉監督がコメントを発表しています。
「驚いています。今後に関しては手術後の経過を見て決めていくことになると思いますが、焦らず回復に専念してほしいと思います」とのコメントを発表した。
眼窩骨折とは
眼窩骨折とは運動、事故、ケンカなどに伴い発生する骨折だそうです。
今回の骨折、1月のマレーシアでの影響だと思われています。
帰国直後の精密検査では裂傷と打撲以外の異常は見つからず日本代表合宿に参加していた。しかし、桃田選手から違和感を申し出て、7日に専門病院で受けた検査で骨折が判明した。事故が影響しているとみられる。 引用:神戸新聞より
あらゆる年齢層に発生するそうで、ラグビー、バスケットボール、野球、格闘技などのスポーツ選手などでもみられると言われています。
これらのスポーツは顔面にボールがあったり、格闘技などでは相手の攻撃を顔面に受けたりするなど、他のスポーツと比べると顔面への衝撃を受けやすいという点で発生しやすいのでしょうね。
ですが、今回桃田選手の場合”1月のマレーシアでの事故の影響”ではないかと言われています。
事故後、日本国内で精密検査を受けてはいましたが、裂傷と打撲以外の異常は見つからなかったそうです。
眼窩骨折の検査法
事故やケガなどの後、目に違和感が感じられると眼窩骨折が疑われます。
その場合、レントゲンで骨折の有無など調べ、目を動かす筋肉を圧迫していないかなどを、CTやMRIを使って検査していきます。
見え方に問題ないか視野検査を行う場合もあります。
目に感じる違和感とは
・上を向きにくかったり
・目の周りの痛み・腫れ・内出血
・複視と言われる物が二重に見えるなどの症状
・頬や上唇が痺れる
桃田選手の場合、「シャトルが2重に見える」という不調を訴えています。
治療法は
眼の動きや、頬の感覚に異常がなければ保存的治療を行う
保存療法の場合は、治癒に1-6か月程度かかる
以下のような症状があれば手術を検討する
物が二重に見える
目を動かす筋肉が圧迫されて、痛みなどで血圧が低下する、脈がゆっくりになる
顔の外見(見た目)が変形して、そのままでは不適切と考えられた場合引用:MEDLEYより
桃田選手、検査結果などを踏まえ「物が2重に見えるという症状」が出ていたこともあり温存治療ではなく、即手術ということにになったんですかね。
手術後はリハビリが必要
リハビリはとにかく”目を良く動かすこと”だそうです。
手術から1週間ほどでジョギングなどはできるそうですが、
オリンピック開幕まで半年を切った今後の調整が懸念されています。
順調に完治したとしても、そこから急いで試合レベルにコンディションを整えなければいけませんので、心配されています。
試合を休場
復帰戦として予定していた、来月中旬に行われる全英オープン(バーミンガム)の出場は断念したそうです。桃田選手、マレーシアでの事故で3月の試合が復帰戦となってしまいましたので、”試合での勘”が鈍らないための貴重な試合だったと思われます。
この復帰戦へ向けての合宿での、出来事(目の不調)でしたので、桃田さんご自身大変ショックを受けているのではないかと思われます。
1月のマレーシアでの事故後、桃田選手はオリンピック出場を何よりも心配されていたようです。
日本に帰国し精密検査を受け、異常なしと診断されホッとされていたのではないでしょうか?
それがここにきて、眼窩骨折で手術が必要でリハビリを含め全治3か月となれば、自分はオリンピックに出れるだろうか?出場出来てもメダルを狙えるのだろうか?と大変不安に思われていることだと思います。
早い回復を祈るばかりです。
オリンピックまで間に合うのか
リハビリに3か月を要し、順調に回復したとしても
五輪までに一定数の試合をこなし、調子を戻しておく必要があるそうです。
となると、復帰が5月以降となった場合、東京オリンピック前にトップ選手が出る国際大会は残り3大会しかなく調整が心配されます。
後遺症は心配ないのか
眼窩骨折で後遺症はないのでしょうか?
以下のような記事がありました。
眼窩底骨折の後遺症について、東海大医学部付属八王子病院形成外科の角田佳奈子医師(43)は「程度にもよるが、二重に見える症状は1、2年続くこともある。特に上を向いた際に二重に見えることが多いため、山なりの高い軌道で来るシャトルを打ち返す際に苦労するかもしれない」と話す。
また、プロボクシング元世界王者の高山勝成のトレーナーを務めてきた中出博啓さん(60)も「ボクシングでは二重に見えた状態のままでもパンチを打てるが、小さなシャトルをピンポイントで打つバドミントンはプレーに影響が出る可能性がある」と懸念する。引用:毎日新聞
後遺症は人により、”場合によって”でしょうし今の段階では何とも言えない状態だと思います。
ですが、後遺症が残った場合、オリンピックに出場できたとしても試合での影響が懸念されます。
練習自体は、バドミントンの場合顔面に強い衝撃を受ける可能性が少ないので、問題ないそうです。しかし、試合になった時、今までと同じコンディションを取り戻せるかは、やはり懸念されるところ…
試合前の”試合勘”を取り戻すために限られた国際大会に出なければいけませんし、術後の後遺症もどうなるかわかりません。順調に回復して無事にオリンピックに出場できることを、ただただ祈るばかりです。
桃田選手、前回のオリンピックの時と言い、今回といい、オリンピックイヤーになるといろいろと問題が持ちあがるようです。
追記
バドミントン選手にとって目はとても大事
バドミントンにおいて、目は最も重要な部分だそうです。
目の機能が低下することで
シャトルへの反応が遅れたり、集中力が無くなったりするそうです
。
上を向いたり、首を振ったりすることも多いバドミントンではシャトルが二重に見えるならば、めまいがしたりする可能性もあり、試合に影響するのではないかと心配されています
。
ですが元オリンピック選手の陣内貴美子さんは「陣内貴美子の目」という特集でこのように語っています。
厳しい箇所を負傷したのは事実ですが、五輪出場が確実なことで、今ならギリギリ間に合うタイミングと言えます。
欠場期間は当初の想定より長くなりますが、技術面は心配していません。試合勘や、コート内でラリーを長く続けた時のスタミナが課題。ぶっつけ本番のような形になる五輪ですが、人一倍の強い精神力で必ず復活する選手だと信じています。(バルセロナ五輪代表)引用:スポーツ報知
陣内さんの見立てによるとオリンピック出場は桃田選手レベルだと、このような状況であっても確実なんですね。
問題は試合勘を取り戻すなどの、技術面ではなくスタミナ面が課題と語られていました。
ぶっつけ本番のような試合は本人にとって大変なプレッシャーになると思いますが、精神力で乗り越えてほしいものです。応援しています。