ケフィアヨーグルトという言葉はよく聞きますが、スーパーなどで見かけたことはないですよね?
ケフィアとは「ヨーグルトきのこ」という名でおなじみの世代の方もいらっしゃるかもしれません。
実は「ヨーグルトきのこ」と「ケフィアヨーグルト」は違うもの何だそうです。
「ヨーグルトきのこ」とケフィア違いは
・1回使い切りのケフィアに対し、
・繰り返し使うのがヨーグルトきのこだそうです。
基本的にケフィアヨーグルトは菌種を使って発酵させます。植え継でも作れるけど
雑菌の関係からあまり植え継ぎはおススメではないとのことです。
ケフィアヨーグルトとは
ケフィアヨーグルトとは、ロシアのコーカサス地方で食べられてきた伝統的な発酵食品です。
ロシアの家庭の冷蔵庫には必ずと言っていいほどケフィアが入っているんだとか。日本でいうところのお味噌みたいなものですね。
一般的なヨーグルトと違って、ケフィアには複数の乳酸菌と酵母菌が共生発酵して出来ています。
だから、様々な乳酸菌や酵母菌を体内に取り入れることができ、腸内環境改善にもより効果が期待できるという点で注目なヨーグルトです。
ケフィアとヨーグルトの違い
ケフィア | ヨーグルト | |
菌種の種類 | 乳酸菌数種類と酵母菌数種類 | 乳酸菌数種類 |
発酵の仕方 | 共生発酵(酵母発酵のためガスが発生) | 単独発酵 |
発酵温度 | 20度~30度 | 40度~45度 |
味 | 発酵時間により異なるが、酸味が強い | 酸味が強い |
購入場所 | オンライン通販など | スーパーなどで購入できる |
ケフィアの嬉しい効果
発酵の過程でビタミンが増える
ケフィアは発酵時に酵母菌が「ビタミンやアミノ酸」などの物質を生成。
そのおかかげでケフィアにはビタミンB2、B6、B12、葉酸、ビタミンAなど成分が含まれていると言われます。というか、これらのビタミンが酵母の力で増える。(牛乳自体にもビタミンが含まれてはいますが、発酵することでビタミンの増加が期待できます)
ビタミンB2やB6はお肌の健康にとって欠かせないビタミンと言われており、葉酸などは妊娠中の女性に必要なビタミンと言われています。(胎児の形成に葉酸が必須)
免疫力がアップ?
ケフィアには粘膜(喉や鼻)で活動している免疫細胞の働きを高めてくれる作用があります。
免疫グロブリンと言われる、抗体の1種でIgAと言われる物質がありますが、
このIgAは、粘膜面でウイルス・細菌・花粉などの防御の役割を担っています。
ケフィアの摂取により、このIgA(正確にいうと唾液S-IgA量)量の産生を増加させ、口腔内粘膜からのウイルスの侵入を防ぐことが期待されています。
また、ケフィアの中の乳酸菌が作るケフィランという多糖がありますが、このケフィランには腸粘膜の免疫細胞のバランスを整える働きがあるそうです。腸からも免疫力アップを期待できそうです。
アレルギーを改善
アレルギーに関わっている免疫細胞にIgEという抗体があります。
このIgEが多すぎるとアレルギーを起こすと言われていますが、ケフィアの摂取によりIgE抗体量が減少するという実験結果が出ており、アレルギーの改善効果に期待ができます。
ケフィアのお肌への作用
ケフィアには研究結果から美白作用と紫外線による影響を緩和する作用が認められています。
【美白作用】
・シミのもとチロシナーゼの活性を抑制する働き
【紫外線によるダメージを改善】
・抗酸化作用(紫外線で発生した活性酸素濃度が低下)
ストレスによる免疫力低下にも
ケフィアはストレスで低下した免疫力を回復する働きが認められているそうです。
ヒト細胞にストレスを与えると免疫力は通常の半分に低下しますが、その状態にNKGケフィアを投与すると 免疫力の値は回復し、通常時の5倍、ストレス時の10倍になります。
出典:日本ケフィア株式会社
参考資料:日本ケフィア株式会社
ケフィアヨーグルトの作り方
ケフィアは市販のものはなく、種菌を牛乳に混ぜ自宅で作ります。
発酵温度が20~30度の間なので(理想は25度)春や秋は室温でも作れそうですが、
夏場や冬などは温度管理が難しいので25度に設定できるヨーグルトメーカーを使って作るのがいいでしょう。
最近はいろんなヨーグルトがあるので、あれもこれも試してみたくなり困ります(笑)