こんにちは!
最近発酵食品にはまっています。その中でも大注目なのがドイツの伝統食「ザワークラウト」です。
ご存知かもしれませんが、「ザワークラウト」とはキャベツについている乳酸菌を利用して発酵させたドイツのお漬物です。
このザワークラウトが思いのほか、腸にとって良い影響をもたらしてくれるんです。
ザワークラウトの嬉しい効果
ザワークラウトとは
ザワークラウドとはドイツ語で「酸っぱいキャベツ」と言う意味で、乳酸発酵したドイツのお漬物です。本場のドイツでは肉料理の付け合わせの定番として有名ですね。
また、保存食としても優秀な食材です。
キャベツのビタミンCは加熱することで壊れてしまいますが、ザワークラウドは乳酸発酵によって、ビタミンCが生成されます。寒冷地で新鮮な野菜や果物が育ちにくい地域の人々や、長い航海に出るときなどザワークラウドは貴重なビタミンC摂取源として人々に親しまれてきました。
ザワークラウトの効果
そんな外国の食べ物の「ザワークラウト」が近年注目を集めるようになってきています。
それは、ただのキャベツのお漬物ではなく、、腸を元気にしてくれる発酵食品であることと、手軽に作れて美味しいことが理由ではないかなと思っています。
「ザワークラウト」にはこんなにうれしい効果があるんです。
整腸作用が抜群
食物繊維は便秘にいいと言われますが、ただ野菜をたくさん食べたからと言って、頑固な便秘が改善されたと感じる人は多くはないのでなないでしょうか?
やはり、便秘にはっきりとした変化をもたらしてくれるのは乳酸菌などの腸内細菌を元気にしてくれる、微生物たちです。
ザワークラウトには、ヨーグルトなどの乳酸菌とは違って食物由来の乳酸菌が入っていますので、牛乳が苦手な人や乳製品にアレルギーがある人でも摂れるという利点があります。
もちろん効果は抜群なことは体験済みです。
あら?なんか調子いいなと思っていると「ああそうか、あれ食べたからか」なんてことがあります。
腸活の一環として食卓に小鉢一皿分ぐらい食べることを、毎日の習慣にしたいぐらいです。
胃腸への効果も期待できる
「ザワークラウト」は腸への効果だけではなく、胃にも優しい食べ物なんです。
キャベツには、ビタミンUという成分が含まれています。(ビタミンとUと言われていますが、ビタミン様物質でビタミンではありません)
このビタミンUは
・胃粘膜の保護修復を促進し、胃潰瘍など、潰瘍部分の修復を促進すると言われています。
・胃酸の分泌を抑える働きがあり、胃痛・胸やけ・胃潰瘍・十二指腸潰瘍などの予防と改善に効果があると言われています
胃腸薬でおなじみキャベジンの名前の由来はここからきているほど、キャベツにはこのビタミンUが多く含まれています。
ビタミンUは水溶性で水に溶けやすく洗うと少なくなってしまいます。また、加熱に弱いので生の食べるのがおススメです。「ザワークラウト」はビタミンUの摂取法として加熱もせず、生のままで食べれるので、理にかなった食べ方と言えます。
毎日食べることで腸を元気に
胃にも腸にも良い「ザワークラウト」を毎日食べることによって、「健康的な胃」を保つことができますが、「健康的な腸」も同じように保つことができると思われます。
ヒトの腸は腸内細菌の組成は子供の時に決まっていて一生変わらないそうです。ですが腸内細菌のバランスはちょっとしたことで変わり、善玉菌に味方していた日和見菌が少しだけ悪玉菌が増えてしまうと、いっせいに悪玉菌の見方をしてしまい悪玉菌優勢の腸へと変わってしまうんだそうです。
悪玉菌優勢の腸とは、悪玉菌が喜ぶお肉や脂っこい食べ物、善玉菌のえさとなる野菜不足などの習慣で作られます。たまに食べる分ならいいですが、いつもこのような食生活を続けていると善玉菌の力が弱まり、悪玉菌優勢へと短期間で変化してしまうそうです。
善玉菌のえさとなる乳酸菌を豊富に含んだ「ザワークラウト」を食べ続けていると、逆のことが言えます。毎日少しずつでも食べることで腸を元気にし、腸内バランスを健康な状態へと保ってくれることが期待できます。
がん予防効果も期待できる
キャベツには「イソチオシアネート」という成分が含まれています。
「イソチオシアネート」とはアブラナ科の野菜に多く含まれており、キャベツのほかには、ダイコンやブロッコリー・白菜などに含まれています。
中部大学に三輪錠司教授という「イソチオシアネート」を研究されている先生がいらっしゃいます。
『生物の遺伝子や細胞は、農薬やたばこの害により発生する活性酸素で傷つく「酸化ストレス」にさらされている』そうです。『過度の酸化ストレスを受けると損傷が蓄積され、がんや糖尿病などの病気だけでなく、老化の原因にもなると考えられている』と述べられています。 |
イソチオシアネートには抗酸化作用があり、体内で発生した活性酸素の毒を無毒化する働きがあります。また炎症を抑えてくれる働きや解毒作用もあると言われています。
増えすぎた活性酸素は体内の細胞を傷つけますし、炎症が慢性化して弱った細胞はガン化しやすい恐れがあると言われています。
細胞の一つ一つをいかに健康に保っていられるかがカギとなります。
イソチオシアネートには、抗酸化作用と抗炎症の働きで細胞が健康な状態を保てるよう働いてくれるのです。
またイソチオシアネートは免疫細胞の数を増やす効果もあるそうです。
ザワークラウトの作り方
適したキャベツの種類
キャベツにもいろいろな種類のものがありますが、春キャベツよりグリーンボールのような少し硬めのキャベツの方が適しているような気がします。
先日春キャベツ小玉1個分をザワークラウトにしたんですが、キャベツの巻きが緩いので分量が足りずほんの少量になってしまいました。
まだ、出来上がっていませんが、もう少し量があった方が上手く漬かるかもと思っています。
切り方のよって食感が違う
本場の「ザワークラウド」のレシピには、キャベツを千切りにして瓶などの容器に入れてスパイスを入れて作ります。紹介されているのも大半がそのようなレシピになっています。
私は、千切りでしたときの「ザワークラウド」も食べたことがありますが、正直美味しくなかったです。食感がフニャフニャしていました。千切りだと食感が美味しくないのです。
家族は「ザワークラウド」が大好きなんですが、千切りで作った「ザワークラウド」を食べてもらったところ、あまり好評ではなかったです。
いつもは、食卓に「ザワークラウド」を出すと大喜びするのが、あまり箸がすすんでいませんでした。
やはり、いつものずぼらな作りかたが味的にはいいみたいです。効果的にもばっちりですが。
ではここから先は自己流ですが、超簡単「ザワークラウド」(キャベツのお漬物)の作り方の紹介です。
ざく切りキャベツの「ザワークラウド」
2.大きめのビニール袋かフリーザーパックに入れてキャベツの2%の塩を入れて、少しなじむようにもみます。(スパイスはお好みで入れて下さい。入れなくても十分美味しい)
3.あとは重石をのせ、2~3日するとキャベツが浸るくらい水があがってきます。あがってこなければ塩か2%濃度の水を足します。
4.直射日光の当たらないところで、酸味が出るまで置いておきます。目安は(夏場は4~5日、冬場は1週間~10日ぐらい)
ざく切りの目安は2~3cmぐらいの幅です。
このざく切りの切り方だと、食感があってお漬物ってかんじで美味しいです。
食べるときは?
通常のレシピだとそのままお皿にだして食べれると思いますが、私はサッと洗って水気を絞って、ざく切りなので食べやすいように切って(特に芯の部分)かつおぶしなどをまぶして食卓に出します。キャベツの有効成分は逃がしてしまいそうですが・・・
作る時の注意点
・キャベツを洗うときは乳酸菌を逃がさないようにサッと水洗いします。
・保存は冷蔵庫で保存します。
・気温によって発酵期間が違ってくるので、季節で加減してください。
・塩が足りなかったり塩水があがってこなくて、浸からないと失敗しますので2~3日はあがってきてるかマメに様子を見ます
まとめ
「ザワークラウド」は余りがちなキャベツを芯の部分まで「丸ごと消費」出来て経済的で、「身体にも優しいく」そしてお漬物のようで「美味しい」と三拍子そろった食べ物です。
私の作り方は、白菜のお漬物のキャベツ版といったところでしょうか?本場のザワークラウドとはスパイスも使っていませんし、切り方もざく切りなので食感も違うし、まったく異なる食べ物になるかもしれませんが、効果的にはほとんど変わらないと思います。
白いご飯ともあいますからちょっとしたご飯のおともにいいですし、カレーライスの横に福神漬けの代わりにもなるなど、地味に活躍してくれます。常備菜としてもいいかもしれませんね。
最後までお読みいただきありがとうございました。